シーボルトの湯

2026年03月26日

人が集う美肌の公衆浴場「シーボルトの湯」。

 

平成22年にオープンした嬉野温泉公衆浴場「シーボルトの湯」。嬉野温泉の中でも、重曹泉の泉質は美肌の湯として広く知られ、地元の人々はもちろん、市内外から多くの来湯者を迎えてきた。館内は車椅子でも利用しやすいバリアフリー設計。大浴場や貸切湯を備え、世代や立場を越えて誰もが安心して利用できる空間が整えられている。ここは単なる入浴施設ではなく、人と人が自然につながる交流の場、憩いの場として長年親しまれてきた。

 

泉質の良さは県外にも評判が広がっている。温泉地として知られる大分から訪れたお客様は、「肌に吸い付くようなスベスベ感が違う」と話す。地元の利用者からも「朝入って、夕方まで体の温かさが続く。健康でいられる理由の一つ」との声が聞かれる。シーボルトの湯は一日を通して賑わい、多い日には500〜600人、平均でも日中約350人が訪れる。その中でも特に人気なのが朝6時から7時の時間帯。20人から30人ほどのグループで来湯することも珍しくなく、一日の始まりをここで迎える人も多い。
大浴場のほかに家族風呂も用意され、平日は1時間の予約制、土日は飛び込みのみの対応となっている。利用スタイルに合わせた柔軟な運営も、長く愛される理由の一つだ。受付窓口には、お客様から贈られた手作りの折り鶴が吊るされ、館内には温もりを感じる雑貨が並ぶ。

 

「お客様との交流を大切にしながら、これからも市民に愛される施設でありたい」と語るのは副館長の大久保さん。シーボルトの湯は、湯の心地よさと人のぬくもりが重なり合う場所。ここには、日々の暮らしをそっと支える、変わらぬ安心感が流れている。