ケーキハウスなかしま     

2026年03月26日

世代をつなぐ町のケーキ屋さん「ケーキハウスなかしま」。

 

地元のお菓子屋で修行を積んだ店主が、平成元年にオープンさせた「ケーキハウスなかしま」。地域とともに歩んできたこの店は、今も変わらず人が集い、笑顔が行き交う場所として親しまれている。現在は店主に加え、息子さんご夫婦が厨房に立ち、店頭には奥様の春世さんが立つ。家族で営まれる店内には、あたたかな空気が自然と流れ、初めて訪れる人でもどこか懐かしさを感じさせてくれる。

 

ショーケースに並ぶのは、イラストや似顔絵がデコレーションされたホールケーキをはじめ、「笑顔のモンブラン」「いちごのタルト」「生チョコショートケーキ」など、約12種類のケーキ。どれも見た瞬間に心が躍るような、やさしいフォルムをしている。世代を問わず支持されている一口サイズで楽しめるプチシューも人気商品だ。店内には最大10名まで利用できるイートインスペースを備え、地域に寄り添った店づくりを大切にしている。来店していた春世さんの同級生で76歳の藤田さんは、「同級生の社交場として、オープンした平成元年から通っている。ここに来れば皆に会えるし、近況もわかる」と話してくれた。「ケーキも昭和世代に合う味」と笑顔で太鼓判を押す。
中でも看板商品の「笑顔のモンブラン」は、モンブランクリーム、スポンジ、クッキー生地の三層仕立て。栗の風味と食感をしっかり感じながら、ほどよい甘さとさっぱりとしたクリームのバランスが際立つ逸品だ。世代を超えて愛され続ける理由は、その一口で自然と伝わってくる。

 

ケーキハウスなかしまは、甘さだけでなく、人と人をつなぐ時間を大切に育ててきた町のケーキ屋さんである。