マルイ洋装店
2026年03月27日
装いを支える洋装店「マルイ洋装店」
50年以上にわたり地域で親しまれてきた「マルイ洋装店」は、40代から60代を中心に、婦人服や婦人バッグの販売を行うほか、裾上げや体型の変化に合わせたサイズ調整などの補正にも対応している。裾上げは1,000円〜1,500円ほどと利用しやすく、日常に寄り添う洋装店として長年頼りにされてきた存在だ。フェリス化粧品の取扱店でもあり、装いだけでなく身だしなみまで相談できるのも魅力のひとつである。
店主の中島さんは、両親から受け継いだこの洋装店を大切に守り続けてきた。当初は「マルイ洋服店」として開店し、既製品の販売と並行してオーダーでの仕立ても行っていたという。服飾の学校を卒業後、母親とともにオーダー服を作り続けてきた経験は、今も中島さんの大きな財産だ。しかし時代の流れとともに生地屋の廃業が増え、オーダー中心の営業は次第に難しくなっていった。現在では既製品の販売自体も厳しさを増し、店の在り方を模索する日々が続いている。
そんな中島さんが今、目を向けているのがリメイクやリフォーム、そして家に眠る着物生地を活用した服づくりだ。実際に着物を使ったパンツやベストのオーダーを受けたことをきっかけに、完成品としての可能性やお客様の需要、そして自身の体力と向き合いながら、今後も少しずつ取り組んでいきたいと話す。初めてのことにも挑戦しながら、これからの洋装店の形を考えていくつもりだという。
また、中島さん自身が長年愛用している化粧品の評判も良く、その口コミをきっかけに来店するお客様も多い。
「自分が良いと思うものを紹介し、それを気に入って足を運んでくださる方と、これからもつながっていけたら嬉しいですね。」そう柔らかな笑顔で語る姿が印象的だった。時代と向き合いながら、人との縁を大切に紡いできた洋装店は、これからも静かに歩みを続けていく。