宗庵よこ長
2025年03月28日


嬉野温泉湯どうふのお店代表『宗庵 よこ長』
某有名漫画に登場した事で話題となり、嬉野温泉湯どうふ発祥のお店として知られている「宗庵 よこ長」は昭和32年創業のお店。豆腐から自家製造しており、温泉湯どうふに最適の豆腐にするため、味・風味・食感等全てに拘っている。使っている大豆は佐賀県産100%。弱アルカリ泉の嬉野温泉の湯で調理され、大豆本来の旨味と香りを感じながら、ほのかな甘みととろける食感が特徴的だ。70年かけて培った技術と共に、温泉の泉質を理解しながら調理の研究を日々重ね、更なる向上を目指し続けている。長く人気を誇るメニューは「特選湯どうふ定食」メインの湯どうふに魚ちり、季節によって変わる手作りの小鉢がつく。また、湯どうふ、おにぎり、果物がセットになったお子様用のメニューもある。ジリジリと話題になってきているのが自家製豆乳だ。200個の限定で販売しているのだかすぐに完売してしまう。豆乳糖度が果物と同じくらい高く評判も高い。


サイドメニューにある「ばあちゃんのおからコロッケ」もオススメだ。佐賀県産100%のおからを使用している。おからの塩梅が難しく、豆乳を完全に絞ってしまうとパラパラになりすぎる為、ほどよく豆乳成分を残して作るのだそう。おからなのにしっとりとした食感、程よい甘さが後味に残ってどこか懐かしい。思わずもう1つ手に取りたくなる一品だ。「温泉湯どうふを寒い時だけ食べるのではなく、年間を通して楽しんで頂きながら気軽に食べられる食べ物として浸透していくよう、試行錯誤しながら頑張っていきたい。」と語ってくれたのは店主。
毎日行列が並ぶ人気店でありながも、日々研究を重ね、向上し続ける事をやめない。だからこそ人々の心を捉え続けられているのだと思う。