宮﨑青果店

2026年03月26日

人の温もりに包まれる青果店「宮﨑青果店」。

 

戦後から続く宮﨑青果店は、現在3代目の晋さんと、4代目となる息子さんが店を切り盛りしている。晋さんはこの場所で生まれ育った。店とともに歩んできた人生が、その穏やかな佇まいからも自然と伝わってくる。

 

店内には、全国各地から届く新鮮な野菜や旬の果物、加工品がずらりと並ぶ。瑞々しい赤色が目を引くパプリカは、今朝伊万里から届いたばかりのものだという。朝の時間帯には、幼稚園や保育園、学校給食への配達も行っており、地域の食を長年支えてきた存在だ。地元の人はもちろん、観光客も立ち寄る、昔ながらの馴染み深い青果店である。そんな晋さんの最近の楽しみは、休日にお孫さんと過ごす時間だ。新幹線が開通したことで、これまで以上にさまざまな場所へ出かけられるようになったそうで、その話をする晋さんの表情は自然と和らぐ。目尻を下げ、やわらかな笑顔で語る姿からは、家族への深い愛情がにじんでいた。
4代目へとたすきをつないだ今、晋さんは息子さんに「青果店として新たな切り口を見つけ、試行錯誤しながら挑戦してほしい」とエールを送る。長年守ってきたものを大切にしながら、次の世代へ託す想いが、その言葉に込められていた。店に流れるのは、野菜や果物の新鮮さだけでなく、人の温もり。晋さんの人柄と家族の想いが、この青果店をこれからも支え続けていくのだろう。