小野原商店

2025年03月28日
駄菓子とおもちゃが並ぶお土産屋『小野原商店』  現在3代目となる小野原尚俊さんが営む小野原商店は、小野原さんの祖母が開業。お母さんの代に移り、お母さんの趣味とお客様の要望によりおもちゃが増えていき「おもちゃ専門店」となった。シーボルトの湯の斜め向かいに位置している。当時の人気のおもちゃや人形、ブリキなど多く取り揃えており、在庫が残ったまま尚俊さんに経営が変わった。時代が流れ、在庫のおもちゃが珍しいおもちゃとしてネット上で拡散されたのを機に、それを求めて来られる方や問い合わせも多かったそうだ。今はおもちゃの他、懐かしい駄菓子やクジ、焼き物や伝統工芸品、ご当地商品の白ナマズのストラップ、嬉野ゆるキャラ「ゆっつら君」のぬいぐるみ、嬉野茶を使ったお菓子や化粧品など、佐賀や嬉野のお土産品も数多く並んでいる。
全国的に駄菓子専門店はここ近年ではかなり減ってきており珍しい存在だ。種類豊富な懐かしい駄菓子。子供から大人まで入れ替わり立ち替わりお菓子を選びながらお小遣いと照らし合わせ、10円〜100円単位の駄菓子の総額を計算しながら悩む様子は実に微笑ましい。クジ付きのお菓子もある為、当たりが出ると全身で喜ぶ子供達の様子も見受けられた。土日には観光客や家族連れで店内は賑わう。お土産品としても珍しい、のごみ人形や、郷土民芸の浮立面など海外の観光客は興味津々に写真を撮ったり購入される方も多いそうだ。
タバコや郵便物、ゴミ袋などの日用品も取り扱う。フラットに気軽に立ち寄れる街の身近な「おもちゃ」と「お菓子」のお土産屋さんとして、これからも幅広い世代と県内外沢山の人が行き交う場所であってほしい。