梶山鮮魚

2025年03月28日
地元人が行き交う愛され魚屋『梶山鮮魚』  鮮魚・活魚・鉢盛(要予約)などを承る「梶山鮮魚」は、ご家族を中心に昭和60年から営業を続け、地域に根ざした町の魚屋さんだ。店頭での販売の他、学校、旅館、ホテル、福祉施設や居酒屋などにも卸しを行っている。早朝に息子さんと手分けし、旬の魚を佐世保と鹿島の市場に仕入れに行く。市場が休みの日以外は毎日だ。鯵や鯛、ひらす、縞鯵などの定番からサザエや鮑などの貝類まで旬の魚介が並ぶ。代表の隆彦さんは毎日魚達と顔を合わせている事もあって、その一目で鮮度の良い魚はすぐ分かるのだという。お腹や目の色、艶で判断するのだそうだ。店頭には魚だけではなく、惣菜もいくつか並んでいた。
実は、創業当初は仕出しも行っていたという梶山鮮魚。コロナをきっかけにまた惣菜の販売を始めた。 煮付けや揚げ物、焼き物はほぼ毎日完売。取材の間もそれらを買い求めて沢山のお客様が明るい挨拶と共に行き交う。地元の方々に愛される理由はその拘りにある。お客様からの要望は基本的に「断れない!断らない!」との事。予算内でできるものを選別し提案している。寄り添った接客から実際に長年お付き合いのあるリピーターさんが多い。練り物や冷凍魚などの加工品や明太子や昆布などの乾物も取り揃う。配達は現在嬉野市内、東川登、吉田まで行なっており、困るお客様がいないよう年中無休がモットーだ。変わらない事の難しさを知っている上で、今後も変わらない事を目指したいという隆彦さん。
その時々のニーズに流されず、とらわれず、昔と変わりすぎた事が多いからこそ、変わらないままの帰ってこられる場所であり続けたいのだそうだ。お客様としっかり向き合う姿勢とその笑顔はこれからも変わらず私達を迎え続けてくれるだろう。